ABOUT US
合宿について
私たちの合宿は、
①山での育林活動
②村の方との交流
③仲間との共同生活
という3つの要素から成り立っています。
では、それぞれについて解説していきましょう。
①山での育林活動
私たちは、早稲田大学が岩手県田野畑村に借りている2つの山の手入れや管理を行っています。
森林は放っておくとどんどん荒れてしまいます。荒れた森林は、水がめとしての機能が低下したり生態系のバランスが崩れたりと、環境に悪影響を与えるので、人が森林に入って手入れをしなければなりません。
私たちは、自分で研いだ鎌やナタを使って間伐や枝打ちをしています。
どうして早稲田大学が岩手に山を借りているかって?
…いいところに気が付きましたね!
それはもう少しあとで説明します。
②村の方との交流
「交流」と言ってもピンと来ない人が多いと思います。森の会は半世紀以上もの間田野畑村の方とお付き合いさせていただいているので、村の各地にお世話になっている方がたくさんいらっしゃいます。
森の会ではそのような村の方のお宅に伺って第一次産業のお手伝いをしたり、地区のお祭りへ参加したり村のイベントのスタッフになったり、時には村の方のお宅にお邪魔して美味しい手料理をご馳走になったりもします。
年の離れた村の方とお酒を飲み交わしながら、人生について、将来についてじっくり語り合う機会もあります。
信じられないかもしれませんが、「早稲田です」と言えば田野畑村の方々は温かく受け入れてくださいます。
別れるときには「また来いよ!」と言ってくださり、まるで第二の故郷のような存在になります。だから大学を卒業しても田野畑村を訪問するOB・OGがたくさんいます。
2011年の震災直後には多くのOB・OGが学生時代にお世話になった田野畑村に復興支援のボランティアに駆けつけました。現代ではなかなか感じることの出来ない人との深い絆が、森の会の合宿にはあります。
また近年では田野畑村の産品を東京で販売することもあり、様々な面で田野畑村との交流は広がっています。
③仲間との共同生活
寮では、風呂をはじめ、米を炊くためのかまども暖をとるためのストーブもすべて薪から火をおこさなければなりません。もちろん薪も自分たちでマサカリを使って割ります。
このように、現代ではなかなか体験できない生活を体験できるのが森の会の合宿です。
限られた設備の中で仲間と寝食を共にすることで連帯感が生まれ、共同生活の中で自分は何をすべきか、何ができるかということを学ぶことができます。
合宿の魅力とは?
育林を通じて、体で自然と向き合える。早稲田にサークル数多あれど、こんなことができるサークルは少ないのではないでしょうか。
山について、環境について、資源について…。
何を考えるかは会員によって違います。あなたも合宿に参加すれば、知識だけではなく五感を使って、普段考えることのない何かについて思いをはせることができるでしょう。
私たちの青鹿寮(あおじしりょう。合宿中に滞在する早稲田大学の寮で、管理人はいない)にはテレビも無ければラジオもありません。車もほとんど通ってないし、新聞すらありません。上にも書きましたが、本当に限られた設備しか無いのです。
そんな中で、会員は山作業や村の方のお宅での作業で共に汗をかき、夜は文字通り同じ釜の飯を食い、楽しく話します。
正直、慣れない生活でとても疲れますが、不思議と心地いい疲れです。だから布団に入るとすぐにぐっすりと眠ることが出来ます。
村の方との交流もまた然りです。
最近ではあまり無い、年の離れた方とじっくり話をする機会を持つことができるのも魅力の一つ。人生経験を聞くだけでも面白いし勉強になります。
このような合宿生活を行うことで、思惟の森の会の会員は各々自分にしかできない体験をし、考え、学んでいます。それが思惟の森の会の魅力でもあるのです。
上の文章は格好良く書きましたが、身構える必要はまったくありません。単純に自然が好きだったり、東京でできない生活に憧れる、なんて動機で入った会員もたくさんいるのでご安心を!